文:キム・フォップス・オーカソン 絵:エヴァ・エリクソン
出版社:あすなろ書房 出版年:2005年
内容
死んじゃったはずのおじいちゃんが、おばけになって孫のエリックのところへやってきた。おじいちゃんったら、この世になにか忘れ物があるらしい。忘れ物って、いったいなに? 親しい人との永遠の別れを、やさしく、さわやかに描く。
思い出ひとこと
この仕事の話をいただいたのは、私自身が実父を天国へ見送ってまもなくのことでした。最初、死についての絵本に接するのは少し抵抗があったのですが、訳していくうちに、ずいぶんと気持ちが楽になりました。絵本は読者ばかりでなく、訳者をも癒す! ということを、身をもって知った1冊です。絵本の底力はすごいです。そんな思い入れのあるこの本が、平凡社の別冊太陽『この絵本が好き! 2006年度版』のアンケートで、海外翻訳絵本の1位に選ばれ、素直にうれしく思いました。