文:菱木晃子
出版社:徳間書店 出版年:2024年
内容
16世紀初め、デンマークの圧政から祖国スウェーデンを独立させようと立ち上がった貴族の若者がいた。その名は、グスタフ・エリックソン・ヴァーサ。のちに、「建国の父」と呼ばれるようになる国王グスタフ一世だ。
人質として捕らえられていたデンマークから北ドイツを経てスウェーデンへ戻ってきたグスタフは、独立軍を整えるため、ひとり、ダーラナ地方へ危険な旅を続ける……。
思い出ひとこと
スウェーデンではとても有名なグスタフ・ヴァーサのダーラナ地方での物語を、日本の読者向けに自分なりの視点を加えて書いてみたい――それが、わたしの長年の夢でした。
ずっと温めてきたテーマをようやく形にすることができ、よろこびもひとしおです。
表紙の絵を描いてくださったのは、堀川理万子さん、デザインは森枝雄司さん、編集は上村令さんです。
オリジナルの書き下ろしは、翻訳とはちがう楽しさがありました。