文:アニカ・トール 絵:
出版社:新宿書房 出版年:2006年
内容
ナチスの迫害から逃れるため、オーストリアのウィーンから、スウェーデンの小さな島へやってきた幼い姉妹ステフィとネッリ。親元を離れ、言葉も生活習慣も違う異文化の中での生活がはじまった。「ステフィとネッリの物語」4部作の1作目。
思い出ひとこと
アニカ・トールは、私がもっとも注目している現代女性作家のひとりです。『ノーラ、12歳の秋』では、現代の女の子を等身大で描きましたが、このシリーズでは、第二次世界大戦下の姉妹の成長を丁寧に追っていきます。簡潔で力強い文体を日本語でもうまく読者に伝えたい、と思いながら訳しました。日本語版の装丁、作者もたいへん気に入ってくださっています。