
私は24日に、子どもの本専門店メリーゴーランド店主の増田喜昭さんと、「ニルスからピッピ、そしてペッカまで~スウェーデンの子どもの本を語る~とい うタイトルで1時間半の対談をしました。スウェーデンには何度もいらしたことがあり、『ニルス』も『ピッピ』もウルフ・スタルクも『セーラーとペッカ』も大好きとおっしゃる増田さんとの対談は楽しくて、あっというまに時間が過ぎていきました。増田さんも私も根っからのおしゃべり、じゃなかった、根っからの 本好きということの証でしょうか。二人とも、まだまだスウェーデンの子どもの本については語りたりない、という感じでした。
同じ日に講演された詩人で作家の長田弘さんと、絵本作家のあべ弘士さんのお話も、それぞれ興味深い内容でした。お二人とも、ご自分の本を声に出して読んでくださったのですが、それがとても心地よく、あらためて子どもの本の基本は「声に出して読むことだ」と思いました。
会場の一画では、アストリッド・リンドグレーンの生誕百年を記念した「スウェーデンの子どもの本」展や、あべ弘士さん、荒井良二さん、長田弘さんが選んだ「わたしのおきにいり100冊」展も開かれていて、来場された方には見応えのある3日間だったと思います。
大人のスタッフの方たちはもちろん、ボランティアでお手伝いしてくださった中高生の若い人たちが元気いっぱいで、本当に和やかなイベントでした。皆さん、お疲れさまでした。
左の「お疲れさま」の写真は、右からあべさん、増田さん、長田さん、そして私です。
(2007年11月記)