昨日の続きで、話題の新書2冊。『日本人の誇り』(藤原正彦・著
文春新書)・・・日頃、私が感じていることと重なる部分が多く、そうそうとページをめくっているうちに、あっというまに読み終えてしまいました。『曲り角
の日本語』(水谷静夫・著
岩波新書)・・・レジで「1000円からでよろしかったでしょうか?」と聞かれると、私は「1000円からではよろしくないのか? 私がなにか頓珍漢なこ
とをしたのか?」と聞き返したくなります。先日も電話で、開口一番、「菱木さんのお宅でよろしかったでしょうか?」と聞かれ、一瞬ひるんでしまいました。
なぜ過去形なのだ? まだなにも話してないぞ。うーん。そして、この不可思議な言回し、私は一生、使うことはないだろうと思ったのでした。言葉は生き物な
ので、時代とともに変化していくのは当然だとしても、曲り角の日本語がこの先どうなっていくのか、心配になります。日本語のみならず、日本そのものも曲り
角ですけどね。そこでやっぱり大切なのは、日本人の誇りということになります。